零の「発見」と言われているが…
名著のタイトルにもなっています「零の発見」です。「発見」とは、もともと存在していたものが誰かに見つけられ日の目をみることなのです。では、「零」はもともと存在していたのでしょうか。存在していたのであれば、なぜ、何百年もの間、発見されなかったのでしょうか。これは大変不思議なことです。世界中で、様々な人が計算をしてきているのに発見されなかったなんて。
私は、零は「発明」されたと思います。必要に迫られて作り出したのだと思います。大きな数を表すのに「位取り記数法」が発明されたのと同時に、何もない空位を表す文字が発明されたのだと思います。と、ここまで書いて、「0」の歴史を調べてみることにしました。すると、私と同じような考えがありました。「0の概念」の発明というものもありました。古代エジプトの数字やローマの数字には「0」にあたるものはありません。紀元後の6世紀頃、インドの数学者が「0の概念」を考え出したそうです。発明したのです。やっぱり発見ではありませんでした。