100点が満点のわけ
「テストで100点とった!」「残念。100点じゃなかった。」
問題を完璧にこなすことができたことに対して、よく「100点」が使われます。
なぜ100点なのでしょうか。きっとそれは問題に対する「達成率」の表現の「100%」から来ているのだと思います。半分の達成率なら50%。50点です。これは問題数が、一問一点で100問ある場合、納得できます。90問、80問、あるいは74問、69問だったらどうなるのでしょうか。一問につき何点と計算しなければ得点は出せません。
小学校でのほとんどのテスト問題数は20問以内です。1問5点としたり、式に5点、答えに5点としたり、問題数に応じて配点をしています。合計が100点になるようにです。だから、例えば3問しかないテストでは、30点-30点-40点などの配点をしがちです。「100点満点の呪縛」から逃れられません。
平均点を出すためや成績をつけるためなら、100点満点は便利です。しかし、それらに関係がなければ、問題数に応じて、9点満点とか15点満点とかがあってもいいと思います。また、配点をするのであれば、難易度に応じて点数に差をつけることもありと考えます。でも、採点者にとっては、一律何点の方が採点しやすいのは確かです。