12時制と24時制
小学校で指導する「時刻と時間」についてです。
「時刻と時間」は、目に見えない概念だけに、児童にとって、大変分かりにくいものです。
・「時刻」とは~9時、9時20分などの瞬間の一点(二年指導書)
連続する時間の中の、あるしゅんかん(三年教科書)
・「時間」とは~特に記述はないが、指導書には「時刻と時刻の間にあるのが時間」とある。(二年指導書)
〇一日の始まりの時刻は?
12時制では、午前0時。(深夜)
24時制では、0時。(深夜)
〇11時59分59秒の次は?
この表現は24時制ですので、12時(お昼)です。
ですが、日常生活では、12時制を用いて、「正午をお知らせします」とか「午後0時になります」とか言ったりします。
正午=午前12時=午後0時 と言えます。(12時制)
〇午後11時59分59秒の次は?(あと一秒で一日が終わります)
この表現は12時制ですので、瞬間的に午後12時です。それは午前0時でもあります。(深夜)
0時(24時制)=午後12時=午前0時
※アナログ時計には、始まりの時刻の「0時」の表示が、「12時」となっていますので、これが分かりにくくしている原因では無いかと考えます。デジタル時計は「0:00」という表示があり、分かりやすいです。
※12時制で時刻を表す場合は必ず「午前」「午後」が付きます。
教科書にも書かれているように、時間の流れを数直線のように書き表すと、より分かりやすくなると考えます。