全国学力テスト~都道府県別の平均正答率発表で思うこと
先日、全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。
全国学力テストの目的は、指導要領に書かれている学習内容が、どの程度、児童生徒に理解されているか、記憶されているかを調べるためのものであると思います。
であれば、全国一斉に実施しなくとも、各学校で検査をすれば十分です。結果を文科省に報告して、自校の不十分なところを指摘してもらい、授業で補うようにすればよいのです。
それなのに、なぜ、
①全国一斉にしなければならないのか。
②平均正答率を発表しなければならないのか。
③勉強時間とゲームをする時間の調査をするのか。
私が特におかしいと思うのは、全国平均と比べて高いの低いのということです。
平均を出せば、個々の得点がそれより低いものもあるし、高い物もあります。当たり前のことです。
全国平均より低いことを理由に、授業がどうの、児童の理解力がどうの、家庭環境がどうのということは、自分は当事者では無いから言えると思います。毎日、必死に学習に向かっている人たちに失礼だと思います。
平均を出せば、平均以下の資料は必ずあります。
まさか、国は、すべての都道府県が平均より高い正答率になることを望んでいるのではないのでしょうね。(不可能)