小学生のプログラミング

新しい学習指導要領で、小学生が授業の中でプログラムを組むことが書かれていました。これは、たぶん、ローマ字の学習や総合的な学習の内容により、三年生以上の児童を想定していると思われます。

◎なぜ、今、小学三年生からプログラムを組むことを指導するのか。

指導要領の解説を読むと、次のようなことが書かれてありました。

・「プログラミングの体験を通して論理的思考力を身に付ける。」

・「子供達が将来どのような職業に就くとしても時代を超えて普遍的に求められる『プログラミング的思考』

・「取り組むねらいは、プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりといったことではなく、…」
①論理的思考力を育む
②プログラムの働き や よさ
③情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付く
④身近な問題の解決に主体的に取り組む態度 や コンピュータを上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度 などを育む
⑤教科等で学ぶ知識及び技能等をより確実に身に付けさせること
…にある。

・また、こうした学習活動を実施するに当たっては、地域や民間等と連携し、…

と、書かれてありました。

【私の感じたこと、思ったこと】
「論理的思考力」は、プログラミングじゃなくとも身に付けさせることができるし、今までも、各教科指導の中で行われてきました。特に、繰り下がりのある引き算の筆算で論理的思考をします。ので、何を今さらと…

『プログラミング的思考』という言葉を使えば、なにか新しい思考方法のように思わせられると考えているようですが、今までの試行錯誤しながら仮説、実験、検証するという学習態度は『プログラミング的思考』そのものです。

〇プログラムを書いたことのある人なら、「プログラム言語や書き方の技能」を覚えなければ書けないということはわかっています。なのに、「覚えることや技能を習得したりといったことではなく…」は矛盾に感じます。
文字のテキストプログラミング言語や、絵のビジュアルプログラミング言語を覚えて使わなければ、プログラムは絶対書けません。

〇「コンピュータを上手に活用して…」は、文科省に都合の良いあいまいな表現だと思います。本当は「必要なアプリケーション、またはソフトウェアを上手に活用して…」なのです。

※施行して三年近くになりますが、実際にプログラムを書いてみたことのある文科省に務める人たちはどの程度いたのでしょうか。また、小・中・高の先生達はどの程度いたのでしょうか。たぶん…限りなく0%に近いと思います。今では自分で作るより、無料で利用できる使い勝手の良いアプリがたくさんありますから。

小学生が授業の中でプログラムを組むことは不要だと思います。

情報機器やアプリケーションの売買からみれば、学校は大きな市場です。最も密に「民間と連携…」しているのは、どこの公的機関なのでしょう。産業界ではシステムエンジニアが足りないという声もあるそうです。

※命令を組み合わせて手順を考えるプログラミングでは、「誰それがこう言っているが、それは本当だろうか」という批判的な思考方法は育ちません。

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