わり算の筆算は、なぜ上の桁からするの?
これは私が駆け出しの頃、ある子にきかれた質問です。
なぜときかれても、今まで上の桁から機械的に計算してきたから、返答に大変困ったことを覚えています。
確かに、たし算・ひき算・かけ算は下の桁から計算しますし、そう指導してきました。十進位取り記数法にかなった計算方法だと思います。
であれば、わり算も下の位から計算してもいいのでは?
いえいえ、わり算の筆算の基本的な考え方は、同じ数を引けるだけ引いていくことの繰り返しです。
引けなくなったら、位を一つ下げて、というふうに計算を続けていくので、必然的に上の桁からの計算になっちゃいます。
57÷25の場合。57-25-25=7。25が2回引けたので、答えは2あまり7。
7÷25も計算すると、(7×10)÷(25×10)=70÷25÷10=(2あまり20)÷10=0.2あまり2
2÷25も計算すると、(2×100)÷(25×100)=200÷25÷100=0.08
つまり、わりきれるまで計算すると、57÷25=2.28